日本人の方を2名採用。紹介以外で日本人のスタッフを採用するのは、たぶん6年ぶりくらい。
2010年にタイに進出した時に、かなり大勢の日本人の方を面接したけど「タイは日本よりもラク」みたいな人が殆どで採用活動が難しかった。
よく分からないけど、以前よりも海外で働くことをキャリアのひとつとして真剣に考えている人が増えているのかな?応募者の方のレベルが上がっているような気がする。
日本にいると意識しないけど、外国人が労働の許可をもらうのはどの国も慎重。自国の失業率の問題だけじゃなくて、国としてのアイデンティティの問題だったりもする。
タイでもワークパミットを取得するのはそれなりのコストと労力が必要。会社の資本金・従業員数によって上限が決まるので、採用する方も慎重になる。
ワークパミットをださないで働かせている日系企業もあるみたいだけど、働く人が一方的にリスクをとる事になる。
タイで働きたい人は、面接でワークパーミットとビザについてしっかりと確認するのがオススメ。
今回採用するスタッフは自分で事業に準ずるビジネスの経験がある方たちで、自分なりの価値基準のようなものを持っている気がする。
新卒1年目にタイで小さな会社を任された経験があるけど、上手く切り盛りできずに空中分解した苦い経験が自分もある。
順風満帆でキャリアを積んできたのに一発の失敗で心が折られて、そこに引きずられて前を向けない人が結構たくさんいる。
何かに失敗して、それをヒントにマイナーチェンジしながらチームで仕事をできる人が採用したかったので、新しく入社する2名には期待大。
日本みたいに新卒の付加価値が高い国って、たぶんかなり少ないとおもう。タイだと「新卒」はむしろマイナス要因。
採用される側も新卒が嫌がれるのを分かっているから、とりあえず入れてくれる会社に入って、2年くらいでジョブホップしようと考えている人が殆ど。
前職で中国人やフランス人のスタッフも「日本の新卒採用って不思議だよね」みたいな話をしていたので、日本みたいな新卒一括採用はかなり特殊だとおもう。
日本の新卒採用の特殊性によって働き方の多様性が損なわれているとしたら少し残念。
チャンスがあったら起業してみて、もし失敗してもそれを評価する会社が増えれば、日本の人材力の底上げになる気がする。
起業すると心の平和が失われることが多々あるので、働き方のスタイルにこだわりたい人にはオススメできないけど、
自分で起業してみて「あら?自分には向いてないな」と分かることも意味のあることだとおもう。