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■バンコクにオフィスあるのにノマド?
はい、ほぼノマドです。というのも、システム開発・コンテンツマーケティング・翻訳とわりと孤独な分野の事業を扱っているので、出社しても在宅でも関係なくなってきました。
仮想通貨のビックウェーブにのってタイでサービスやろうかなと、2017年夏ごろからアービトラージの開発とかをやってました。
が、2018年早々に流出事件やら規制問題でコケたので、慌てふためいてライティング代行の事業に注力することにしました。
部分最適化のためにオペレーションをシステム化してますが、ライティング代行はイネーブラーど真ん中のサービスで想像以上に労働集約的です。
最終的にサービスの品質を決めるのは校正のところなので、合格率3% 未満の審査を重ねて在宅オッケな校正スタッフを採用してます。
ライティング事業の比重がデカくなり、オフィスの意味も薄れてきたので、日本側は今年8月から秋葉原UDX にあるワークスペースにオフィスを引っ越しました。
その流れにのってタイ側でも在宅日を週2日に設定、僕がノマドやっててもアウェーな感じにならない環境を構築しました。
■なぜオフィスに行かない?カフェでお仕事
場所の力をかりて、集中力を高めるためにノマドやってます。
単純にカフェが好きなだけなのかもしれませんが。。。
ノマドと言っても「朝カフェ → オフィス → 営業対応 → 自宅 → 夜カフェ」みたいなサイクルが多いです。
オフィスまで自宅から徒歩7分なのでチラッと行きますが、エアコン効き過ぎで寒いので1時間も滞在できないです。
知り合いに「ノマドやってます」と話すと「なぜオフィスに行かないの?」みたいなことを頻繁に聞かれます。
年配の方からは「野窓?こいつ大丈夫か?」と心配されることもあります。
タイムトラッキングの仕組みをつくて作業時間を計測してますが、オフィスで1日中作業をしていると能動的に集中できるのは4~5時間くらいです。
昼飯後にネットサーフィンにハマると散々な結果になり、100% 自分のせいでプロジェクトの先手をとれずに無駄な苦労をしてきました。
創業して10年とかなので、お付き合いいただいている会社さんも増えて同時並行でプロジェクトに参加することが殆どです。
昔からパラレルに作業を切替えて、ガッツり集中するのが苦手なので試行錯誤してきましたが、結果的に「ノマドだな」と。
受験生みたいですが、場所の力を借りて気持ちを切り替えることで、1日に集中できる時間をほぼ倍に増やすことができてます。
■タイ人に在宅ワークがばかうけ?
バンコクでは在宅ワークがウケまくりです。ばかうけです。
スタッフの給与水準は中の上くらいですが、在宅アリなので他よりも条件が悪くてもうちに来てくれる応募者が相当数います。
バンコクはメキシコシティーに次ぐ世界第2位の渋滞がヤバい都市です。
朝5時半に家をでて就業開始の1時間以上前にオフィスに到着するという荒行に耐えてる郊外在住のスタッフもいます。
別途交通費を支給してますが、通勤時間がカットできるメリットはとてつもなく、在宅ワークの支持率が高いです。
タイは日本よりもフリーランスの社会的な地位が相対的に高いです。
外資系の超大手でもウェブサイトの制作から保守までをフリーランスに任せているところが結構あります。
フリーランスであることに誇りをもってるエンジニア・デザイナーも多いのでノマド的な働き方への憧れも強いとおもいます。
在宅オッケーでもオフィスに毎日来ているスタッフもいますが、殆どのスタッフは在宅ワークを謳歌してます。
■バンコクはカフェブーム?
ブームというか、バンコクではカフェ文化が定着してます。
日本と比べるとタイのコーヒー消費量は 1/8 くらいで、スタバの店舗数は日本 1,400店舗に対してタイは300店舗とかです。
自宅の1階にもスタバがあり、徒歩圏内のところに10店舗ほどスタバはありますが平日・休日問わず人で溢れてます。
スタバのコーヒー代は「1杯300円~」みたいな価格設定であるにも関わらず、旅行者だけではなくタイ人もよく飲んでいます。
バンコクのスタバは年間40店舗のペースで増え続けているので、カフェ文化はほぼ定着していると考えてオッケだとおもいます。
スタバだけではなくて、SCG グループ「Cafe Amazon」、CPグループの「True Cafe」、ボストン発「Au Bon Pain(オー・ボン・パン)」、オーストラリア発「The Coffee Club」、イタリア発「Segafredo Zanetti」みたいなコーヒーチェーン店も増えてます。
郊外まで足をのばすと雰囲気抜群なお店も結構あったりします。
バンコクの中心地・CBDにはノマドでローテするには十分なカフェ環境が整ってます。
■ノマドにオススメの国は?
いまだとベトナム・ホーチミンあたりがオススメです。
タイのGDP 成長率は 3.9%、ベトナムは 6.8% です。タイよりもベトナムの方がより経済成長率が高いです。
2000年前半にはじめてタイに来ましたが、アジア通貨危機から立ち直る勢いがアツくて、雑踏な街並みが好きでした。
アセアンだとフィリピン6.7%、マレーシア5.9%、カンボジア6.8%、ミャンマー6.4%、インドネシア5.1%といずれも経済は伸びてます。
バンコクはノマド環境が整ってますが、やっぱり経済が伸びててイケイケの地域の方が日本とのギャップを体感できて生活が楽しいとおもいます。
アクセス・宗教・政治・食事の面を総合して考えると、ベトナムは社会主義国ですがホーチミンはバランスがいいとおもいます。
海外でノマドをやる場合はビザ・ワークパーミットの問題が付いてきます。どの国でも外国人の就労関連の法律は頻繁に変わるので注意が必要です。
嫁がタイ人なので結婚ビザ+ワーパミの組み合わせでタイで滞在・就労してますが、毎年イミグレに書類を提出して、嫁と一緒に写った写真を何枚も提出してビザを更新してます。
写真の角度とか書類の細部でダメだしされてイミグレに何回か通うこともあったりします。旅行者じゃない外国人の滞在・就労は、どの国でも厳しいと考えた方がいいです。
インドネシアは公共の場でPC を開いているとイミグレに怒られたりもするので、外国人の就労は特に厳しいです。
■まとめ
3年ぶりにブログを更新しました。コンテンツマーケティングをクライアントに提案しているので「もっと記事を書こう」という雰囲気が社内で蔓延してます。
「自分、不器用なので」とか「エンジニアだからさぁ」みたいな言い訳が徐々に通用しなくなってます。
職種にもよりますが、働き方改革とかを通じて「働く=出社」みたいな考え方はもう少し緩くなるとおもいます。
働き方の幅が広がる分、タイムマネージメントに責任を持つ必要も生じるので、ノマド生活を通じて仕事の成果と時間の使い方を見直すのは得るものも多いともいます。
日本人なので日本は最高だなとおもうのですが、住んでしまえば案外どこの国でも大差はないような気がします。
公共のWifiでもVPN で接続すればとりあえずのセキュリティも確保されるので、海外移住できるならとりあえず行ってみるのもアリだとおもいます。