sar コマンド(System Admin Reporter)は、過去のシステムのデータが保存されるため、サーバの負荷・ボトルネックの原因の切り分けに役立つツールです。
sar はシステムの統計情報などを取得するパッケージの sysstat に入っています。sar のインストール・設定はCentOSでsarのインストールと設定にまとめてます。
sar はオプションなし・または -u オプションをで実行するとCPU の利用状況・使用率を表示します。デフォルトの設定だと、当日0時からの10分毎のCPU 利用率が表示されます。
# sar 00:00:01 CPU %user %nice %system %iowait %steal %idle 00:10:01 all 0.11 0.00 0.08 0.04 0.00 99.77 00:20:01 all 0.10 0.00 0.08 0.00 0.00 99.82 00:30:01 all 0.13 0.00 0.06 0.01 0.00 99.80 00:40:01 all 0.13 0.00 0.09 0.00 0.00 99.78 00:50:01 all 0.07 0.00 0.06 0.00 0.00 99.87
%user ユーザのプロセスによるアプリケーションのCPU 使用率
%nice ユーザが優先度(nice値)を変更した場合のCPU 使用率
%system カーネル(kernel)の実行に使われたCPU 使用率
%iowait ディスクI/O によるCPU のアイドリングの割合
%steal ゲストOS(仮想プロセッサ)のCPU リソースのアイドリングの割合
%idle ディスクI/Oの要求を除く、CPU のアイドリングの割合